なぜストーカーは男に多いの?理由となりやすい人の特徴を解説します
ここ数年の間でストーカーというワードが、テレビや雑誌などのメディアで頻繁に見かけるようになりました。
そしてストーカー行為をしている本人は、男の方が多いことに気付いた人も多いのではないでしょうか。
いったいなぜストーカーは男性に多いのでしょう。
今回はストーカーが男に多い理由を、なりやすい人の特徴と一緒に解説します。
ストーカーが男に多い主な理由
世間で実際に起きたストーカー事件を振り返ってみると、事件を起こした本人は女性よりも男性であることが多くなっています。
ストーカーが男に多い理由は、主に次の2つです。
狩猟本能が備わっているため
まずは男性には狩猟本能が備わっているためです。はるか昔、人間が獲物を捉えて食料としていた時代、狩猟は男性の役割でした。
食料を得るため、そして生きるために狩猟を行い、ときには獲物を確実に仕留めるために、長時間同じ場所にとどまり続けることもあったことでしょう。
一度見かけた獲物は絶対に逃さず、獲物を捕らえるために執念深く追い続けていたはずです。
この獲物を絶対に逃さない狩猟本能は、時代が大きく変わった現代においても、多くの男性に引き継がれているもの。ターゲットが動物から人間に変わっただけで、気に入った相手は絶対に逃したくない本能が働くのですね。
どうしても相手を自分のものにしたい思いから、しつこく付きまとったり、待ち伏せをしたり、何度もメッセージを送ったりするのです。
ピグマリオニズムを持っている
2つ目はピグマリオニズムを持っていることです。ピグマリオニズムとは日本語で人形愛とも訳されるもの。
人形や写真など、心を持たない対象物に愛情を感じてしまうことです。
ピグマリオニズムは女性よりも男性に多く表れることが分かっています。
一度も会ったことがない、そして話しをしたこともないにも関わらず、自分の中で特定に人物に対して妄想をどんどん膨らませていく。
「自分と結婚したら、こんな生活をするんだろうな」「きっと僕のことも好きなはずだ」などと妄想が深まっていくのです。
男性のストーカーの中にも、一度も話しをしたことがなかったり、単に目があったりしただけで恋愛モードに一気にスイッチが替わり、一方的に強い思い込みから付きまといなどの迷惑行為に走ってしまうことがあるのですね。
ストーカーになりやすい男性の特徴
ストーカーになりやすい男性には、ある一定の特徴があります。
事前に特徴を理解しておくことで、ストーカー被害防止に役立ってくれることでしょう。
過去の恋愛経験がない、または少ない人
まずは過去の恋愛経験がない、または少ない人です。
恋愛をしたいけど経験がまったくない、または少ない男性に恋人ができると、「このチャンスを逃したら、もう次はない」「絶対に失いたくない」と強く執着する傾向があります。
この強い執着心が原因となって、別れを告げられた恋人に対してストーカー行為をしてしまうのですね。
ささいなことに対しても嫉妬をする
恋愛において多少の嫉妬は、恋人同士の絆を深めるために大切なこと。しかしささいなことに対しても過剰な嫉妬をするようでは、通常とは呼べないかもしれない状況です。
常に恋人の居場所や行動が気になり、何度も何度もメッセージを送ってくる。返信がないと電話をかけてきて、メッセージへの返信がなかったことに対して、異常な怒りを見せることもあるでしょう。
嫉妬深い人は相手を常に自分のものにしたい気持ちが強く、さらにエスカレートすると支配欲・コントロール欲につながっていきます。
「相手は自分のものであって当たり前」と考えるようになり、もし恋人から別れを告げられても意味を理解しません。
相手を支配したい気持ち、そして自分の意に添わない別れを告げられたことの怒りなどから、ストーカー行為に走ってしまうのです。
自分に対して大きな自信を持っている
3つ目は自分自身に対して、大きな自信を持っていることです。自分のことが大好きで、自分には他の人にはない大きな力があると信じ込んでいます。
自己中心的な考え方を持ち、自分のためなら他人に犠牲があっても構わないとも思っているのが特徴です。
そのため自分の欲望を満たすためなら相手に迷惑を被っても良いと考え、ストーカー行為を行います。
ストーカーを行う男性から身を守るための方法
最後にストーカーを行う男性から、自分の身を守るための方法を紹介します。
過度に反応を示さない
まずはストーカー行為に対して、過度に反応を示さないことです。ストーカーが行う数々の行為は、何かしらの意図があって行われています。
そして中には被害を受けた側からの反応を待っているものも少なくありません。
極端に嫌がったり、怒ったりする反応を示すのは止めましょう。行為がエスカレートする可能性があります。
外出時は一人にならない
外出する際、できる限り一人にならないように注意しましょう。ストーカー被害を受けた人の多くは、一人でいる時に嫌がらせなどを受けています。
どうしても一人で出かける場合は、人通りが多い道を通るようにしてください。
夜遅くに人通りがない道を通って帰る必要があるのであれば、タクシーを使ったり、家族や友人に迎えに来てもらうようにしたりすると安心です。
警察に相談をする
現在日本にはストーカー規制法という法律があり、ストーカー被害を取り締まっています。
そのためストーカーからの被害で困っている人は警察に相談することで、何かしらの対応をしてもらえる可能性が高まるでしょう。
ただし警察によってはストーカーの身元や被害を受けた具体的な証拠がないと、なかなか動いてくれないことも少なくありません。
探偵事務所などの専門家に調査を依頼してストーカーの身元、そして嫌がらせを受けた証拠をつかんでもらうことで、警察への相談もスムーズに進むはずです。
まとめ
ストーカーの加害者は女性よりも男性に多く見られます。狩猟本能が備わっていること、そしてピグマリオニズムを持っていることなどが原因ですね。
またストーカーになりやすい男性には一定の特徴を持っていることが多いため、事前に特徴を理解しておくことで、被害防止に役立つことでしょう。