ストーカーへの断り方とは?状況を悪化させない手順を解説します
付きまといや待ち伏せ、メッセージの過剰送信など、ストーカーによる嫌がらせで悩んでいる人はいませんか?嫌がらせは放置すればするほど、状況がどんどん悪化していく可能性が高まります。そのため、できるだけ早い段階で適切な対応をしなければいけません。
しかしインターネット上にはさまざまなストーカーへの断り方が掲載されており、どれが効果的なのか良く分かりませんよね。
今回はストーカーへの効果的な断り方について、状況を悪化させない手順を丁寧に解説します。
ストーカーへの断り方で、いきなり無視はNG
ストーカーへの断り方として、「徹底的に無視をする」「最初から絶対に反応をしてはいけない」などと紹介されることがありますが、最初からいきなり無視はNGです。一般的な考え方や認知機能を持つ人であれば、好意を寄せる相手にアプローチをして無視をされると、「きっと自分には気がないのだな」と思ってあきらめるでしょう。
しかしストーカーは違います。ストーカーのほとんどは物事の捉え方がゆがんでおり、「自分のアプローチが足りないから、振り向いてくれないのだ」「相手はきっと照れているに違いない」などと考えてしまう傾向があるのです。そのためいきなり無視をしても、ますますストーカーからのアプローチがエスカレートする可能性が高まります。
また人によっては「相手よりも自分の方が立場は上」「自分が相手を守らなければいけない「相手は自分に従うべき」などと考えており、いきなり無視されることで「無視しやがって。絶対に許さない」と逆上される恐れも否定できません。
ストーカーへの断り方として、最終的には無視をすることになります。しかし認知がゆがんでいる相手に対して、最初からいきなり無視するのは止めた方が良いでしょう。
ストーカーへの効果的な断り方
ストーカーに対していきなり無視はNGと説明しました。ではどのような手順で断れば良いのでしょうか。
以下で主な手順を紹介します。
拒否の意思を示す
まずは拒否の意思を示すことです。付きまといや待ち伏せ、メッセージの送信、重なる交際の申し込みなど、ストーカーからの続く嫌がらせに対して、最初に拒否の意思を示すことが大切です。
「ストーカーを逆上させるのでは?」と不安に思うかもしれませんが、曖昧な言動を取り続けることがストーカーの妄想や期待をふくらませていき、行為が止むどころかどんどんエスカレートしていってしまいます。
そのためはっきりと拒否の意思を示しましょう。「あなたのことを好きではないので、これ以上関わらないでください」「あなたと連絡を取るつもりはありません。もう連絡をしてこないでください」などです。また「これから連絡してきても、一切無視します」と伝えることも大切ですね。ストーカーによっては明確な拒否を示されたことで、すんなりと諦めてくれる人もいます。
重要なのは感情的にならないこと。続く嫌がらせにげんなりして、怒りの感情を相手にぶつけてしまいそうになりますが、グッとこらえてください。感情的になると相手を必要以上に刺激して、問題が余計ややこしくなる可能性があるためです。冷静に淡々と、言いたいことだけ伝えるようにしてください。
もし相手の反応がどうしても怖い場合、弁護士に依頼する方法もあるでしょう。弁護士を介することでストーカーの感情が大きく動くのを抑制し、また「弁護士を介するなんて、相当本気なのだ」と思ってもらえるメリットもあります。
徹底的に無視を貫く
相手に拒否の意思を示したら、徹底的に無視を貫きましょう。電話に応答したり、メッセージに返信したり、外で話しかけられて会話をしたりしてはいけません。
少しでも反応をしてしまうと、せっかく示した拒否の意思が台無しになってしまいます。「拒否をしたのに反応してくれるなら、まだ見込みがあるということだ」と勘違いされてしまうでしょう。
電話番号やSNSなどはブロックせず、無視するのがおすすめ。ブロックをしてしまうと着信履歴やメッセージ受信履歴が残らないためです。後々警察に相談する際のことを考えて、嫌がらせの証拠が残るようにしておくことが大切です。
嫌がらせの証拠を残しておく
徹底的な無視を貫いても嫌がらせが収まらない場合、具体的な嫌がらせの証拠を残すようにしてください。電話の受信履歴やメッセージの内容、贈られてきたプレゼント、インターネット上の掲示板に書かれた誹謗中傷のメッセージなどを写真や動画に残しておきます。
また日時や嫌がらせの内容をメモに残しておくのも効果的です。
しかし付きまといや待ち伏せといった、外で直接行われる嫌がらせを個人で写真や動画に残すのは難しいもの。相手に撮影している事実が知られると、逆上されるリスクがあります。
探偵事務所といった専門業者ではストーカー調査に関わる依頼を受けており、嫌がらせの証拠を画像や動画で残してくれます。豊富な調査実績と高い調査スキルを活用して、証拠をしっかりつかんでくれるはずです。
警察に相談する
被害の証拠を集めたら、警察に相談をしましょう。現在日本にはストーカー規制法と呼ばれる法律があり、法律に基づいて警察がストーカー問題に介入してくれることになっています。警告や禁止命令、処罰などが期待できるでしょう。
ただし嫌がらせに関する具体的な証拠や、ストーカーの身元が特定できない場合、警察や状況によってはスムーズに対応してもらえないかもしれません。そのため事前に証拠を集めておくことがポイントとなってきます。
まとめ
ストーカーへの断り方として、いきなり無視するのは止めましょう。相手が勘違いをして行為がエスカレートしたり、逆上して危険な行為に走ったりする可能性が生じます。
まずは拒否の意思を示した上で徹底的な無視を貫き、さらに行為が続くようであれば証拠を集めて警察に相談してください。
証拠集めにおすすめなのが探偵事務所への調査依頼です。多くの事務所では初回相談を無料で行っているため、ストーカー被害で悩んでいる人は一度連絡をしてみてはいかがでしょうか。