【子供のいじめ】被害者が抱きやすい心理状態や特徴を解説します!
どのような世界であっても、いじめは加害者側に100%の責任があります。子供の社会も同じです。
しかし小さい頃からいじめられる子供は、大学生や社会人になってからも、いじめられる可能性が否定できません。そのため将来のことも考えて、できるだけいじめを受けやすい要素を取り除いておくことが大切です。
今回は子供のいじめで、被害者が抱きやすい心理状態や特徴を解説します。
いじめの被害者が抱きやすい心理状態や特徴
いじめの被害者と一口にいっても、置かれている環境や状況、性格などはさまざまです。いじめはさまざまなことが複合的に絡み合って発生しますが、被害者側が抱きやすい心理状態や特徴には、以下のようなある程度の共通したものが存在しています。
勉強やスポーツができることを自慢する
まずは勉強やスポーツなど、他の子供よりも秀でている部分を自慢することです。他の子供よりも優れた能力や才能を持っていること自体は喜ばしいものの、子供の世界の中で自慢をすると、他の子供から妬みの対象となる可能性が高まります。
妬みの気持ちが増長し、いじめの被害者になるリスクも上がるでしょう。
お金持ちで欲しいものを手に入れられる
家がお金持ちで、好きなゲームやおもちゃ、マンガなどを欲しいだけ手に入れられる子供も、いじめの被害に遭いやすい傾向にあります。勉強やスポーツの自慢と同じく、他の子供の妬みをかいやすいためです。
ただし周りの子供たちも、お金持ちの場合は該当しません。
お金に余裕があっても、他の子供たちと同じような水準で生活させることが大切です。
他の子供と違った行動をとる
特に中学生ぐらいになると、子供によっては「自分は他の友達とは違う」「自分は大人だ」といった気持ちを抱き、他の子供たちとは違った行動をとり始めるケースがあります。
「急に洋楽を聞き始める」「不良のような服装や髪型を好むようになる」などです。
他の子供から反感をかいやすく、いじめにつながる可能性も高まってしまうでしょう。
感情が言動にストレートに表れる
4つ目は感情が言動にストレートに表れることです。
いじめをする人間の特徴として、いじめられる側の反応を楽しんでいるという要素があります。被害者が泣いたり、落ち込んだり、怒ったりする反応を見て、加害者側は面白さを感じるからです。
そのため特に友達とのやりとりの中で傷つきやすかったり、感情が言動にストレートに表れる子供は要注意。いじめのターゲットになる可能性があります。
他の子供の悪口を話す
他の子供の悪口を話す子供も、いじめられる可能性が高まります。最初は周りの子供たちも話しに乗っていたとしても、何かのきっかけで友人間の関係性が変わるかもしれません。
「あいつはいつも、人の悪口を言うから嫌い」となり、いじめの対象になってしまうのです。
外見が不衛生
最後は外見が不衛生であることです。思春期の子供たちの間では外見の衛生面に敏感で、不衛生だったり、不潔だったりするだけで、いじめの原因になってしまいます。
「お風呂に入っていないので、体臭がある」「髪の毛が脂でベタベタしている」「他の人の前で、おならやげっぷをする」「爪が伸びていて、爪あかがたまっている」など、外見面で改善できることは今すぐに改善しましょう。
子供のいじめを防ぐためには、親子の関係性を深めることがポイント
いじめにつながる要因はさまざまですが、子供のいじめを防ぐためには、親子の関係性を深めることがポイントです。
どのような環境であっても、すべての子供がいじめの被害者になる可能性は否定できません。最も大切なことの一つが、子供がいじめられたとしてもできるだけ早い段階で、いじめに気がついて適切な対応をすることです。
そのためには子供側から親へ、気軽に相談できるような関係性を作っておかなければいけません。
「話しにくい」「親に話しても、聞いてもらえないかもしれない」といった親子の関係性になってしまうと、子供の方から親へいじめの相談はしにくくなってしまいます。親が気づかないままいじめの状況がどんどん深刻化し、気づいた頃には手遅れになってしまうかもしれません。
親子の関係性を深めるためには、まず子供の話しや訴えにしっかり耳を傾けるようにしましょう。ささいな内容であっても耳を傾け、「あなたの話しを、きちんと聞いているよ」と思ってもらうことが大切です。
子供がいじめられたときにできること
最後に子供がいじめられたときに、親としてできることを紹介します。
親が守ることを言葉で伝える
子供にとって親は大きな存在です。そのため親から子供へ、守ってあげることを言葉にして伝えてください。
「お父さんとお母さんが守るからね」「もう安心していいんだよ」など、安心できるような言葉がけをしましょう。
いじめに関する証拠や記録を集める
いじめが発覚したら、いじめに関する具体的な証拠や記録を集めておきましょう。
教科書やノートにされた落書きや壊されたカバン、汚れた体操着、体の傷などを、写真やビデオに残します。また被害に遭った日時と場所、内容、加害者の名前などを、時系列的に記録しておくことも有効です。
また探偵事務所へ調査を依頼して、いじめに関する証拠を押さえてもらう方法もあります。学校外でのいじめに限られますが、専門的なスキルを活用して、より証拠機能の高い画像やビデオを入手してくれるでしょう。
学校へ相談する
いじめが学校内の友人関係間で起こっている場合、基本的に解決主体は学校となります。担任の先生に連絡を入れ、話し合いの時間を取ってもらいましょう。
いじめに関する証拠や記録を提示しつつ、解決に向けてどのように動いていくのかを話し合ってください。
まとめ
いじめの被害者が抱く心理状態や特徴はさまざまです。ただしある一定の共通した事項があるため、事前に内容を理解しておくことで、いじめられるリスクを軽減できるでしょう。
いじめを深刻化させないためには、親子の関係性を深めることが大切です。子供の話しにしっかり耳を傾けて、子供の方から話しやすい関係性を作ってください。